Critical Path

限界工程

『魔法のコトバ』 P1

「君が大好きなこの場所にはずっと変わらずに私がいるよ。」

僕の一番好きなアイドルグループの歌詞です。
誰もが心の何処かで望みながら同時に決して叶うことのないことを悟っている不変への約束を歌い、辛い日々の中で何度となく元気づけられた支えのような曲。
いつからかこの曲を聴く時、僕は必ず一人の女の子のことを思い描くようになっていました。



それが、山田真帆ちゃんでした。



初めて真帆ちゃんをステージで見たのは1stコンサート。
第一印象からして強烈。初めての大きな舞台にも関わらず
ステージの上でニコニコ…いやヘラヘラしている彼女の度胸に驚かされ
不思議な女の子だと印象付けられました。

初めて話したのは仙台遠征のとき。
「2推しでもいいから!」なんてありがちなこと言われたけど
今になってこの時のことを思い出すと…。

それからガムシャラ、いいじゃん!ツアーと時間を過ごしていくにつれて
彼女に会うことがどんどん楽しみになっていく自分。
僕が須永留奈を好きなことを知りながら、いつも優しく、時に傷ついた心を癒してくれる。
彼女の人懐っこい性格と所謂“彼女面対応”はチアチアヲタとしての僕にとって無くてはならないオアシスのような場所になっていました。


転機が訪れたのは昨年の秋。


「受験のため活動休止。」


将来のことを考えたとき、一人の女性としての彼女の選択に異論はありませんでした。
しかし、アイドルの世界は全く別の問題。
彼女の休止中もチアチアは進み続けます。似たような握手対応を持つ娘も現れ、次第に彼女のファン層にも変化が見られました。
この時、僕は初めて自分の中ではっきりと彼女が重要な存在なのだとわかりました。
楽しめていない時、彼女がいればなぁ…と思ったことは正直何度もありました。


復帰は突然な形。


「山田真帆、日テレジェニック2014にエントリー。」


久しぶりに真帆ちゃんに会えることを知った時、僕は迷わずにイベント会場に向かっていました。
少しも変わらず暖かく僕を迎えてくれた彼女。待ち望んでいた春が訪れました。

チアチア復帰から日本青年館コンサートの成功。
順風満帆に見えた彼女との日々。このままずっと変わらずに…。