Critical Path

限界工程

震える心あのときあなたは気づいてたの?

10.12 放課後プリンセス メジャー4thシングル『秘密のティアラとジェラート』発売。

また1つ新たな曲が生み出され、リリースイベントが終わった。



「絶対昇格!」を合言葉に迷わず一心不乱に泳ぎ続けた前作『青春マーメイド』と比べて、今回の新曲は僕にとって不思議な曲だった。

元々『ローマの休日』の決して交わることのない身分が違う二人の一日限りのロマンス…という設定自体が僕たちが毎週過ごしているアイドルとヲタクのそれに似ていて親和性は高いと思っていた。

壮大なイントロから始まる映画同様の序盤の高揚感は
小島まゆみ、メンバーのこれからのプリンセスとしてのストーリーを連想させるには十分なもの。

おてんばな王女が街に飛び出して繰り広げるバカンスを可憐に表現したダンス。
気品の高さを感じさせる舞花と関根ささらのヴォーカル。
楽曲としての完成度はメジャーデビュー後最高のものと言っても過言ではないくらい。



一方で「もう二度と会えないあなた」や「もう聞くことは無いけど」といった歌詞の随所に散りばめられたフレーズはこれから訪れる“別れ”を感じさせて・・・。

曲終盤の成長した王女が新しい自分の道を歩み始める流れ。
当然のようにこの曲では、王女=アイドルとして解釈していた。

しかし、秘密から抜け出して新たな道を歩み始めるのは決してアイドルだけではなく、いつの日かアイドルを追いかけることを辞めて、それぞれの人生に戻っていく(決して気高くはないけれど)むしろ僕たちヲタク側を投影しているようにも感じるようになった。



メンタル的に不安定だったことも相まって、聴くたびに自分の胸が締め付けられるような感覚を受けていた1ヶ月半だった。
買う枚数が大きく減ったことは事実だし、最近の放プリを見ていても自分の中で何かが変わり始めているのかなと思うことも決して少なくない。

切なさもあるけど、心が震えるには十分で、本当に素晴らしい曲だと思う。
僕がアイドルヲタクを辞めて、放プリがいつか解散してもこの曲の輝きは、ずっと忘れることなどないでしょう。


今この瞬間僕に言えることは
小島まゆみさん、好きです。
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