Critical Path

限界工程

普通、アイドル4年やってらんないでしょ

アイドルの平均寿命って何年くらいなんでしょうね?
先日、好きな娘に「セミより短いよ」と言われたもののアイドルヲタクとしての僕の夏はまだまだ終わりそうにありません。

8月20日、僕の寵愛するTokyo Cheer② Partyが結成4周年を迎えました。今回はちょっと趣向を変えてチアチア楽曲の紹介も含め、それに先駆けて行われた記念ライブのセットリスト(シングルをリリース順に並べただけなのですが…)をレビュー形式で振り返っていきたいと思います。

届け!エール愛言葉

個人的な思い出はあまり無いけど、るっぴの台詞が印象的な曲。父親へのメッセージ性が強く、初期のチアチアらしい曲。感想のリンゴから飛び出すサザエさんみたいな振りが好きです。

夢に向かって…

もはや説明不要。僕にとって唯一無二の曲。
全てのアイドルフリークに一度現場で聞いてみてほしい傑作。
留奈留奈留奈留奈、俺の留奈。この一瞬の為だけに今日も浜松町駅前の上手にいる。
https://twitter.com/Gya0S/status/378488676835020800

はっぴーハッピー

対バンウケのいい曲。楽曲派にも一定の評価を得る。
踊れて楽しいパーティチューン的な位置付け。
好きなジャンルかと問われるとそうでもない。

RISE

楽曲派に聴かせたら卒倒しそうな迷曲。
チアチアが汗と涙とド根性のアイドルであることを象徴している一曲でもある。
最近、節目のライブでコール改変が行われたりホームではなかなかの盛り上がりを見せるが、あまり対バンで歌われると棒立ちの振りが少し恥ずかしいので加減してほしい。

ガムシャラスピリッツ

ここからメジャー編。きれいなチアチア。
一番積んだCDなので思い入れが無い訳ではない。
発表された当初はメジャーっぽいという理由で綺麗なMIXが入ってたけど、いつの間にか\イェスクレイパー!/曲になってた。
ポジション固定の指差し曲なので、ハマれば楽しいけど基本的に推しが逆サイドにいるので、その辺は適当に。
それにしてもみぽりんの掛け声といい部活っぽいアイドルである。

いいじゃん!

客観的に見たらチアチアで一番イイキョクなのかもしれない。今一番対バンウケのイイキョク。
推しが端にいて葛藤したこと、リリイベ中に病んだこと、青年館で一番盛り上がったこと、真帆ちゃんとの思い出、紗希ちゃんとのこれから…。歌詞も含め、個人的な思い入れは非常に強い。
振りコピはオーバー気味にやるのが楽しい曲。でもやっぱり最初に和太鼓の周りグルグル回るの閃いた奴頭おかしい。

進め!フレッシュマン

メジャーデビュー後もコンセプトが全くブレてないのは評価できる。ライブ中はとにかくヤケクソで倍速打って騒いでいる。
巻き舌な歌い方だったり、「オイ!オイ!」って煽り、三三七拍子含めてどこまでも体育会系なノリには脱帽。
CD欲しい方は10枚単位で申し出てください。いや、引き取ってください、マジで。

キセキノチカラ

日本青年館公演に向けたテーマソング。涙腺クラッシャー。
「どんな時も隣で一緒に走ってくれたね」というサビは初めて聞いて以来、毎回泣きそうになってる。
ヲタと手を繋いだり、メンバーと一緒に輪の中心に手をかざしたり一体感のある曲でもある。
「違う道を選んだ\山田!/」って悪ふざけだったコールが今となってはめちゃくちゃ辛いんですけどね。

キミスキ

知られざるチアチアのキラーチューン。アイドルヲタなら曲名を見るだけで何が起こるか容易に想像できると思う。
サビ前の樹奈コール、唐突な2番のディアステMIXといい僕みたいな騒ぎたいだけのヲタクには願ったり叶ったりな曲である。ノーレスだと直帰も覚悟する天使のような悪魔のレス曲でもある。

SMILE

チアチア版「夕陽を見ているか?」
日曜の昼下がり、この曲を聞いてると全てを許せてしまうような優しい一曲。
最初は照れていたヲタがいつの間にかはサビで拳を突き上げるようになるまでの過程はもはや浜松町名物と言っても過言ではない。

カタタタキノウタ

チアチアの代名詞。前衛的なサウンドに合わせ、アイドルがヲタクの肩を叩く…全く意味がわからない。
コールの体育会系っぽいさ、サビでとりあえず跳んでおけというスタンス、感想での駆け足な自己紹介、何もかもがチアチアらしいという言葉に尽きる。

ありがとちゃん

「応援しているはずなのに支えてもらっている」
結局のところ、チアチアというアイドルはヲタとの相互関係も含めてこのフレーズに集約されていると思う。
対バンではほとんどやらなくなったし、サテライトでもいいところまで温存されることが多い。
沙耶卒業によってコールの楽しみは減ったけど、この先もチアチアの最も盛り上がる一曲であることは間違いない。

君が僕に笑ったら 僕が君に微笑むよ

2014年7月21日、あの暑い夏の日、歴戦の地・関ヶ原で僕は八重歯の天使に出逢った。
それから1ヶ月後、僕は再び彼女と会うことになる。最高の夏と共に―――。


関ヶ原でかすみんに出逢ったのは本当に偶然だった。
僕がこのイベントに参加したのはもちろんチアチア目的だったし、たまたま休みが合ったから…という位で夏休みの小旅行程度の考えだったから。

少し遅れて入って、たまたま初めに見たのが彼女たちのステージだった。
2分もしないうちに呟いてた。「あの子、可愛い。」と。
ライブが終わってすぐ物販に向かった。名前もわからないのに握手しに行くなんて気が触れてるみたいだけど、そのくらい舞い上がってた。

グループ名は「放課後広カワ団」…なんじゃそりゃw
一番可愛かった娘の名前は「小野華純」というらしい。かすみん…なるほどね。
最初に話した印象は早口で落ち着き無いな…でも抜群に可愛いから許せちゃうって感じ。
8月に東京遠征を控えていると聞いて冗談半分、本気半分で「行けたら行くよー」なんて軽い気持ちで言ってた。


東京(茨城)に帰ってきてからも僕の頭の片隅には不思議とあの八重歯の女の子の存在が残っていた。
TIFが終わって一週間後、ついに彼女たちが東京にやってきた。



【8月12日】
初めのイベントはアソビットシティ。当然東京ではほとんど無名の彼女を見に来る“通”もそこまで多くなく観客は30人程度だった。
関ヶ原で会ってからずっと覚えてたよ!会いたかったー!」ぎゃおす、早速釣られる。
2つ目は池袋HMV。この時から既に僕の心は走り出していた。
行く予定無かったけど某所から回して行った。「来ないと思ってたー!」って待機列で気づいた時の驚いた顔が本当に可愛くて満たされてた。綺麗なハートチェキを作るまで広島に帰らせないと約束してしまった。たいへんなことになった。

【8月13日】
昼はダイバーシティタワレコ。一般客の奇異の視線も気にならない。既に僕にはかすみんしか見えてないから。ウェズレイのポーズでチェキ撮った。広島のアイドルと絶対やってみたかったことの一つ。猛獣の胸にも恋の矢が突き刺さる。ゲットゴールかすみん。
お台場で聞いた「君の下に敷かれたい」はとりわけエモーショナルだった。僕は山盛りの愛を抱えたキャベツになっていた。
夜は池袋タワレコ
Twitterが炎上するようなチェキ撮ろう!」「炎上させよっ♪炎上させよっ♪(腕を絡めながら)」
ぎゃおす、またしても釣られる。入り込みすぎて、このあたりで突発性ガチ恋をこじらせる。

【8月14,15日】
帰省のため休む。ガチ恋の療養の為ではない。ヲタクにも帰省しなきゃいけない時がある。

【8月16日】
早いもので5日間の遠征も最終日。会場はまたしてもアソビット。
ほとんど個人にしか興味を持たない僕でも最終日に初日の倍近い観客が入ってるのには感動させられたし、彼女たちの頑張りが報われたようでよかった。
関ヶ原で出逢ってからのこと…たったの4日間の出来事なのに夢のような時間が過ごせた。大切な会話は心の中にしまっておく。ヲタ人生の中で一番いいハートチェキが作れた。彼女は無事に広島に帰って行った。僕の最高の夏が終わった。



今回の遠征でかすみんを含む広カワ団メンバーはファン増やすためにめちゃくちゃ頑張ってた。
それがたとえ釣りと呼ばれるような対応だったとしても多くの人の記憶に残ったのは間違いない。
土俵は違ってもこういう貪欲な姿勢は保守的な東京のアイドルにも見習ってほしい。


夏休みが終わっていく。
週末になれば、僕は東京でアイドルヲタクをして、彼女は広島でアイドルをする。
ヲタでいる限り、遠く離れていたって少しのきっかけで好きなアイドルときっとまた会うことができる…俺はこのアイドル戦国時代に生まれて幸せだと改めて思う。

これから先も毎日辛いことの方がずっと多いだろう。
そんな時はこの夏の思い出が味方してくれると信じてまた頑張っていきたい。
かすみんと約束したから・・・








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「絶対に次の夏も東京で会おう。」って

次の夏も一緒がいいな

今年も暑い夏がやってきた…ということでTIF2014の総括を。
まずは2日間の動きから。

【1日目】
アップアップガールズ(仮)(SMILE GARDEN)→つりビット(SKY STAGE)→アイドルカレッジ(SKY STAGE)→Barbie(ENJOY STADIUM)→放課後プリンセス(ENJOY STADIUM)→アイドルカレッジ(FESTIVAL STAGE)→アニゆめproject(DOLL FACTORY)→放課後プリンセス(DOLL FACTORY)→Dorothy Little Happy(DOLL FACTORY)→アイドルカレッジ(DOLL FACTORY)→夢みるアドレセンス(DOLL FACTORY)→Stella☆Beats(DOLL FACTORY)→寺嶋由芙(DOLL FACTORY)→Dorothy Little Happy(SMILE GARDEN)

【2日目】
ラジオ体操(SMILE GARDEN)→ Tokyo Cheer② Party(SMILE GARDEN)→ 愛乙女★DOLL(SKY STAGE)→Tokyo Cheer② Party(SMILE GARDEN)→Dorothy Little Happy(HOT STAGE)→でんぱ組.inc(FESTIVAL STAGE)→G☆Girls(SKY STAGE)→THE ポッシボー(DOLL FACTORY)→ 愛乙女★DOLL(DOLL FACTORY)→Dorothy Little Happy(SKY STAGE)→PASSPO(SMILE GARDEN)
東京女子流(SMILE GARDEN)→エンディング(SMILE GARDEN)

2日間通じて思ったことは、やはり自分はライブアイドルが好き。
色々あってか、最近はより一層ステージの一瞬に儚い煌きを詰めこんでいる娘たちに惹かれるようになった。
TIFが好きな理由のひとつに、何処のヲタからも「俺の好きなアイドル・グループを見てくれ」っていう矜持を感じられることがある。日々の対バンではなかなか味わえない感覚だしこういったオーディエンスのいるステージはやはり見ていて楽しい。今回でいえば、 Stella☆Beats のような。

以下、項目ごとに個人的なランキングと雑感。

ベストリリック

5.「観測史上最高の夏 今年更新」(アツはナツい!/放課後プリンセス)
4.「キミのそばにいる 今日までもこれからも きっと応えて いつまでも待ってるよ」(頑張って いつだって 信じてる/東京女子流)
3.「キセキ ここまでこれたこと 君とめぐり逢えたこと」(キセキ/愛乙女★DOLL)
2.「まだ見ぬ世界を見せてくれるのは出会いという彩りと輝きの力」(colorful life/Dorothy Little Happy)
1.「どんな時も君の近くにいるよ もう迷わないから 次の夏も一緒がいいな」(セツナツ、ダイバー/愛乙女★DOLL)

ベストステージ

5.PASSPO(SMILE GARDEN)
4.Dorothy Little Happy(HOT STAGE)
3.Tokyo Cheer② Party(SMILE GARDEN)
2.アイドルカレッジ(FESTIVAL STAGE)
1.愛乙女★DOLL(DOLL FACTORY)

PASSPO@SMILE GARDEN 楽しかった。夜に向かってテンションがアガっていく何でもありな感じ。バカ騒ぎしてるだけに見えて意外と くちゃLOVE を聞けたのが嬉しかったり。
DorothyのHOT STAGE。節度を保って楽しんだつもり…フェスなりにw TIFで1番聞きたかった 恋は走りだした やはり最高だった。
チアチアのSMILE GARDEN。今回の最大の目的だったし、ラジオ体操からの流れは他ヲタも褒めてくれててよかった。いいじゃん!のウケがいいことも再認識。
アイカレはどのステージも楽しかったけど、NGワード+シャッターチャンスのガンダム前が最高の夏だった。
1番はDOLLのらぶどる。2日目の最後…セツナツ、ダイバーの落ちサビ。この夏はらぶどるのためにあるのか!と思わされるほど至高の瞬間だった。

ベストアイドル

5.星野愛菜(Stella☆Beats)
4.荻野可鈴(夢みるアドレセンス)
3.齋藤綺咲(アイドルカレッジ)
2.白戸佳奈(Dorothy Little Happy)
1.須永留奈(Tokyo Cheer② Party)

星野愛菜というアイドルは本当にすばらしい。アイドルとしての姿勢、取り組み方…1つ1つがどれも胸を打つ。DOLL FACTORYでの涙を堪えながらのMCは今年のハイライトといっても過言ではなかった。彼女のヲタは幸せ者だとつくづく思う。
荻野可鈴は「可愛い」という単語の究極系だと思う。荻野可鈴新井ひとみ、聞間彩の三人娘と暖かい家庭を築く父親になりたい。
齋藤綺咲ちゃん。初日になぜかアイカレ3回も見て、どのステージでも一番盛り上げようとして若干空回りしてたりもするんだけど個人的には好印象だった。
相も変わらず僕は白くて丸い娘ががんばってるのが好きなので。
佳奈ちゃんと会ったのは3ヶ月ぶりだった。たまたまかき氷食べてるの見かけて…。リリイベも全く行けてないし、話しかけるのは自制しようと思ってたら知人に煽られて…w
何も変わらずに「久しぶり~。楽しんでるぅ?」って気さくにしてくれて、その後のトークイベントも見て、また彼女の魅力を思い出した。
こういったランキングで推しの自慢をするヲタって本当にしょうもないなって自分でも思うんだけど、やっぱり1番は、るっぴ。
少し違った角度から“いつもの”した時の少し驚いた表情からの「こいつ、やりやがった…w」って笑顔が一番嬉しかったし、あの笑顔を見るためにヲタやってるって改めて確信できた。




色々言われてるけど、僕にとってはTIFが一番楽しいアイドルのイベント。
MCでしょこりんも言ってたけど、1年の節目になるし、来年こそチアチアをHOT STAGEで見れるようにまた1年がんばろうって思える(思ってる場合か)

たのしかったTIF2014、おわり。

歴史の勉強 溺死しそう 追試は必死かな

SEKIGAHARA IDOL WARS2014に行ってきた。
楽しいイベントだったので忘れる前に書いておく。

アイドル見に関ヶ原まで行く時点で意味不明なんだけど
こういう非日常的体験には否が応にも高まりを抑えきれない。

イベントの概要は岐阜県の桃配運動公園で総勢70組以上のアイドルにより
徳川ステージ(メイン・野球場)
豊臣ステージ(サブ・テニスコート)
戦国ステージ(3rd・公園)
および物販コーナーで行われた。

他のアイドルフェスと比べると適度にスペースがあり、
また全て野外でのステージになるため往来が自由でマワり(ダブルミーニング)やすかった。
以下、気になったアイドルと楽しかったステージを記す。

ベストアイドル
1.渡邉幸愛(SUPER☆GiRLS)
2.小野華純(放課後広カワ団)
3.須永留奈(TokyoCheer②Party)

ベストアイドルは文句無しに幸愛ちゃん。
圧倒的過ぎた。スパガになってから初めて見たけど、あみたと並んでセンターに立った時の感覚はゾクゾクするものがあった。
次点にこの日最大の発見、かすみん。
アイドル戦国時代の伏兵は備後の国からやってきた。
まさにBINGO BINGO あなたにめぐり合えた…冗談はさておき、入って一番最初に見たステージで目を奪われたのが彼女だった。改めて自分はdollyな娘が好きだなと実感。チェキも撮った。また東京で会いたい。
3位にるっぴ。
特筆することはないけど、彼女がいなければ僕はあの場にいなかったこと。久しぶりにチェキ撮れて、ヲタ活した気分になれた。

ベストステージ
1.古事記しか!/放課後プリンセス@豊臣ステージ
2.勇気スーパーボール!/THE ポッシボー@徳川ステージ
3.NGワード~キミガスキ~/アイドルカレッジ@戦国ステージ

一番楽しかったのはテニスコート走りマワった古事記しか!
ななにゃん不在だとグループとしての物足りなさはあるんだけど、暑さと楽しさがそれも凌駕した。マワってる時は嫌なこと忘れられるし、色んなTシャツがクルクルしてるの見るとやっぱフェス楽しいってなる。
メインステージのポッシも夏全開で楽しかった。
知人に誘われるがままだったけど、色んな人を巻き込んで盛り上がれるのはやっぱり魅力的なステージを展開できてるのかなと。レーベルメイトとして学ぶことは多い。
3位にアイカレ。
セトリは鉄板曲組んだメインステージが良かったけど、この曲はとにかくいい。この夏のマスト。
「君」「大好き」+ 指差し のコンビネーションはわかっていても最も殺傷性が高い。石谷光、ここにあり。



楽しかった。それに尽きる。
TIFに向けていい準備運動になったどころか、上回ってしまったかもしれないくらい。
余は満足じゃ。

『魔法のコトバ』 P2

“2014-06-23 15:05:12
【重大なお知らせ】

ファンの皆様へ

いつもTokyo Cheer② Partyを応援して頂き、本当にありがとうございます。
本日は皆様に大変残念な御報告が御座います。

Tokyo Cheer② Party 3期生 山田真帆を2014年6月20日付けで、オフィスジュニア及びTokyo Cheer② Partyの所属から解雇致しました。”



「初めて会ってから結構長いよね、真帆とぎゃおすくん。」
「まだ1年ちょっとだよ。」
「えーそうだっけ…ねぇねぇ♪」
「なに?」
「真帆ね、本当は留奈さんのことが好きって知ってるけど、それでも真帆のこと好きって言ってくれて、嬉しいんだよ?真帆はぎゃおすくんのこと好き!」



彼女が僕によく言っていたことがある。
1年半にも満たないほんの短い期間でしかなかったのに「長い間続けて来てくれてありがとう。」と。
笑いながらそう語る時の彼女の目はどこか寂しげで、アイドルを続けても満たされない心の奥の何かが秘められていたのかもしれない。

真帆ちゃんに対して怒りや憎しみの感情は無い。ただ大きな喪失感だけが残った。
裏切られたとは思わない。僕と彼女が過ごした60秒間の繰り返しはたしかにそこにあって、きっとその瞬間、僕達の気持ちは嘘じゃなかったと疑わないから。


アイドルの卒業ラッシュが続いている。好きなアイドルがお別れもなしに去っていってしまうのは本当に寂しいし、自分の無力感に絶望しそうになる。
「卒業おめでとう。」
好きなアイドルが辞めてしまうのに自分に嘘をついてまで格好つけて「おめでとう」なんて言う輩は臆病者だとさえ思っていた。
でも、最近やっと意味がわかった。それは
「卒業(するまでアイドルをやり遂げることができて)おめでとう。」
という意味なんだと。



今、僕が願うのはたった一つ。
「須永留奈ちゃんだけは絶対に最後までアイドルであり続けさせる。」
何が出来るわけでもないし、何が起きるかもわからない。
ただそれでも願い続けることしかできない。。。
留奈ちゃんこそが、最後の一秒まで名前を叫び続けていたいと思える最後のアイドルだから。




大好きだった真帆ちゃんへ、さようなら。
今までありがとう。ごめんなさい。

『魔法のコトバ』 P1

「君が大好きなこの場所にはずっと変わらずに私がいるよ。」

僕の一番好きなアイドルグループの歌詞です。
誰もが心の何処かで望みながら同時に決して叶うことのないことを悟っている不変への約束を歌い、辛い日々の中で何度となく元気づけられた支えのような曲。
いつからかこの曲を聴く時、僕は必ず一人の女の子のことを思い描くようになっていました。



それが、山田真帆ちゃんでした。



初めて真帆ちゃんをステージで見たのは1stコンサート。
第一印象からして強烈。初めての大きな舞台にも関わらず
ステージの上でニコニコ…いやヘラヘラしている彼女の度胸に驚かされ
不思議な女の子だと印象付けられました。

初めて話したのは仙台遠征のとき。
「2推しでもいいから!」なんてありがちなこと言われたけど
今になってこの時のことを思い出すと…。

それからガムシャラ、いいじゃん!ツアーと時間を過ごしていくにつれて
彼女に会うことがどんどん楽しみになっていく自分。
僕が須永留奈を好きなことを知りながら、いつも優しく、時に傷ついた心を癒してくれる。
彼女の人懐っこい性格と所謂“彼女面対応”はチアチアヲタとしての僕にとって無くてはならないオアシスのような場所になっていました。


転機が訪れたのは昨年の秋。


「受験のため活動休止。」


将来のことを考えたとき、一人の女性としての彼女の選択に異論はありませんでした。
しかし、アイドルの世界は全く別の問題。
彼女の休止中もチアチアは進み続けます。似たような握手対応を持つ娘も現れ、次第に彼女のファン層にも変化が見られました。
この時、僕は初めて自分の中ではっきりと彼女が重要な存在なのだとわかりました。
楽しめていない時、彼女がいればなぁ…と思ったことは正直何度もありました。


復帰は突然な形。


「山田真帆、日テレジェニック2014にエントリー。」


久しぶりに真帆ちゃんに会えることを知った時、僕は迷わずにイベント会場に向かっていました。
少しも変わらず暖かく僕を迎えてくれた彼女。待ち望んでいた春が訪れました。

チアチア復帰から日本青年館コンサートの成功。
順風満帆に見えた彼女との日々。このままずっと変わらずに…。

アイドル・イズ・ノット・デッド

「人生の価値は死ぬ時に初めてわかる。」なんてことを言った人がいる。
人の死とアイドルの卒業を同列に語るのは些か大袈裟だが、最近卒業していくアイドルを見る度、この事を強く思わされている自分がいる。

6月15日、浜松町文化放送サテライトプラスで行われたチアチア1期生・桝元沙耶の卒業公演はまさにそんなライブだった。

創設時からのメンバーの卒業ということもあり、この日の観客も大入り。運良く前の座席を獲得できたので、ライブに向けて気持ちを引き締める。

overtureが流れ、集まったヲタのコールにも気合が入る。節目のライブ時のチアチアファミリーは実にやるべきことが明確で一体感があり頼もしい。

1曲目はキセキノチカラ。結成から日本青年館公演までの軌跡を辿った曲であり、ここまでチアチアを支えてきた彼女への祝福のようなCメロの割れんばかりの沙耶コールが感動的だった。

MCに続いて2曲目。夢に向かって…。個人的な感情はひとまず置いておき、この日は「俺の沙耶」コールに徹する。"アイドル"という夢に向かって走り続けてきた少女が次の具体的な夢を見つけて卒業していく。この曲の素晴らしい一面がまた発見できた。

どう見ても英語が得意ではない沙耶によるらしさが詰まった『RISE』。リリイベツアーの思い出が蘇ってくる『ガムシャラスピリッツ』。全力、全力…最後の最後までチアチア…桝元沙耶は全力だった。

特に印象的だったのはRISEにおける「いつでも全力!りかこ!」のコールがこの日「今までありがと!さや!」に変わるヲタの粋な計らいとそれに対するリアクション。

原田里佳子は号泣していた。しかしそれは決して自分のコールが無かったことでなく、サプライズ的なコール・またそれが会場全員の気持ちを乗せた大音量のものだったからで間違いないだろう。
事実、直後からガムシャラスピリッツにかけての彼女の表情・パフォーマンスは鬼気迫るものがあった。気持ちが全身から溢れ出ていた。
こういった心の通った瞬間を目撃すると改めてこのメンバーとファンのいるグループを応援していて良かったと思わせてくれる。

最後の曲は「ありがとちゃん」。
沙耶のソロパートがあり、ファンのコールの大きさも1,2を争う人気曲。

この曲はとにかく凄まじかった。今までの数多くチアチアのライブを見てきたけど、間違いなく最高峰に心が震えた。
人間のエネルギーの限界に挑んだかのような全員の涙と汗が混じった爆音コール。粋すぎるアドリブ\もう一回!さーや!さーや!/では思わず感極まってしまった。

アンコール後にファンからのプレゼントがあり、メンバー全員が号泣する中、奏と学びの道を歌い上げ、チアチアで最も透明感のある歌声を持っていたアイドル・桝元沙耶はマイクを置いてステージを降りた。

「泣いてない!全然泣いてない!」と強がりながらも大好きな沙耶の最後を見届ける留奈ちゃんを見ている時は、単なる愛くるしさだけでなく、色々な思いが脳裏をよぎった。俺にはまだまだこの娘が必要だけど、俺たちの間にもいつかこんな日が来るのだろうか…とか。。。

万物には終わりがあるからこそ美しい。人はいつか死ぬし、アイドルはいつか辞める。
ただ、自分にとってのアイドルの最後を見届ける時は絶対に今日のようなライブで送り出してあげたい。世界中の誰よりバカでかい声で名前を呼びたい。

多くのファン・メンバー全員から愛された桝元沙耶の卒業はアイドルの生き様を僕に再認識させてくれる心に残るライブになった。

お疲れさまでした。これからも夢に向かって頑張ってください。