Critical Path

限界工程

移り行く時の中で 変わらないモノがあるね(TIF2017まとめ)

セミはなぜ鳴くか知っていますか?

それは、メスに自分の居場所を知ってもらう為、求愛行動の為だそうです。

\お前が1番!/やガチ恋口上を叫んでるセミを想像したら笑ってしまうけれど、
短い生涯のある期間の中で、自分の存在と満たされない愛を叫び続けて死んでいく…
まるで僕たちアイドルヲタクと同じですね。


今年は例年以上に時代の変化を感じる事が多いTIFだった。
話題になった「2013年から抜けられない人たち」というフレーズは、すっかりおっさんになってしまった自分達の事を言われているようで耳が痛いけれど、積み重ねてきた歴史はアイドルだけじゃなくヲタクにもあって、何の価値も無いモノかもしれないそれが感じさせてくれる事もあった。

いつの日かTIFに行かなくなる日が来るのが怖い・・・と思い始めて数年、また懲りもせず年甲斐もなく夏のお台場のステージ間を息切らして走り続けている姿を見ると、残念ながらまだまだ加速は止まらないみたいだ・・・。

1日目

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エルフロートとレディキスで開幕。派手な展開してなくても地道にライブハウスで戦ってきた2組が大舞台に立っている姿を見て感慨深いものがあった。
ニコラバもTIFで見るとは思わなかったけど、メンバーのビジュアルはここでも際立ってたし、今後がますます楽しみになるようないいステージだった。
DOLL FACTORYの放プリ→アイカレの流れは今大会のハイライトと言っても良かった。ハコは何事も無いいつものライブハウスなんだけど、自分はこういうのが好きなんだなと再認識させてくれるきっかけになったし、残りの2日に向けて意味のあるものなった。
2度目のジュリエットで早々に喉を破壊して、おとなしく冷房の効いた場所でわーすたを見て初日を終える。

2日目

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朝から放プリ。3ステージ連続のジュリエットで今回のTIFは“何か”が違うと完全に気づき、最終日に向けて気持ちが入る。
何といっても2日目はSAY-LA。この日だけの出演だったけど、2ステージ共非常に満足できるものだった。
HOT STAGEで見た女子流とPASSPOも印象的なMCとクラシックなセトリでやっぱりTIFには欠かせないグループだと思った。

3日目

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快晴の空の下、ニジマスSMILE GARDEN。最終日スタートからいいものを見た。
レディキスSKY。開放的なライブが最高だった。レディキスはこうでなくちゃ。
モチベーションが高まりすぎてSKY STAGE入替待機列、炎天下の下で1時間以上慣れない事をして死にかけた。
SKY 放プリ。最後の曲はもちろん。こんな気持ちで放プリのライブを見たのはいつ以来だろう…この夏の全部を出し切るつもりで叫んでた。
心地よい余韻に浸りながらTeam8、スパガ、アイカレ…。いつまでも帰りたがらない駄々っ子のように気づけば最後の瞬間までステージから離れられなかった…。

ベストステージ

1.放課後プリンセス@DOLL FACTORY(1日目)
2.SAY-LA@DREAM STAGE(2日目)
3.放課後プリンセス@SKY STAGE(3日目)
4.READY TO KISS@SKY STAGE(3日目)
5.26時のマスカレイド@SMILE GARDEN(3日目)
[特別賞] SUPER☆GiRLS@HOT GARDEN(3日目)

『SUPER☆GiRLS(HOT STAGE・3日目)』
幸愛ちゃんという逸材を擁しながら、正直、今回も心に何も響かないステージの連続で、もう以前とは全然別のグループになってしまったな…と最終日まで失望していた。それでもこのラストステージで“スパガはまだ死んでない”というメッセージは伝わってきた。「MAX!乙女心」にはevergreenな輝きがあるし、キャッチーで頭空っぽでも楽しいスパガ。フェスのデカいステージの重みをわかっている構成で、最後まで“アイドル”をやり遂げた点が良かった。

『26時のマスカレイド(SMILE GARDEN・3日目)』
年々、新しい物事を取り入れるのがしんどくなってきてることは感性の衰えを感じさせて辛いんだけど、今回唯一と言ってもいい発見がニジマス
青空の下で聞くこの夏のキラーチューン「ハートサングラス」はこの上なく爽快だったし、個人的には最後の「心から」という曲が突き刺さって、スマイルガーデンの最後にこういったミディアムテンポの曲を持ってこれる辺りに純粋に楽曲層の厚さと今の勢いや自信のようなものを感じた。

READY TO KISS(SKY STAGE・3日目)』
アイドルシーンの表舞台から忘れられていた存在、レディキスが再メジャーデビューを引っさげてTIFに帰ってきた。制約が多いライブでは彼女達もヲタクの良さも生かしきれないかなという懸念があった中で、このSKY STAGEは良かった。ルールに縛られて楽しみたい事が出来ずに不完全燃焼なライブなんて言われるの自分は絶対に嫌だったから、最後にムテキモードで攻めていく姿勢はそうこなくっちゃ!って感じだったし、色々御愛嬌な事もあったけど。

『SAY-LA(DREAM STAGE・3日目)』
これだから俺はSAY-LAのライブが大好きなんだ。本当それしかない。
最後の『I LOVE YOU』の興奮はきっとこれからも忘れることが出来ないと思う。
ここ数ヶ月楽しんできたものが結実した瞬間は本当に感動的だったし、楽しさの絶頂だった。

放課後プリンセス(SKY STAGE・3日目)(DOLL FACTORY・1日目)』
何回、何百回、何千回聞いてもたまらない音がある。
DOLL FACTORYの1音目にそれが響いた時、思い出した。
www.youtube.com
この曲が今ではもう僕にとって彼女そのものになっていた事を。
大好きなアイドルが目の前に立って、指を差し合って「好き」を交換しあえる曲。
叫び続けて自分がどうなろうと構わないくらい喜怒哀楽の全てを全力でぶつけられる曲。
ずっとこういうライブを望んでいた。最高の舞台でこの曲を聞いて笑顔になれる事を。
変わっていくグループにおいて、過去の存在になってしまったのかと思っていたから、今回の全ステージ披露は本当に嬉しかった。




TIFが終わり、また次のTIFへのカウントダウンが始まる。
年中無休のセミは今日も何処かで鳴き続ける。


アイドルヲタクの夏はいつまでも終わらない。