Critical Path

限界工程

本日は快晴、大安吉日 勝負するならこの日でしょ

例年になく晴れ間が少ない夏が続く。
観測史上では、この半世紀で最小の日照時間だそうだ。
スッキリしない空を眺めていると、まるで自分の心の中のようで、このまま夏も終わりかな…なんてダウナーになる日々が続いていた。

2017年8月22日[先勝]
東京都心で21日間続いた降雨が止まった日。
この日、僕たちの、いや僕の太陽は紛れもなく大川彩菜だった。

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2017.08.22 READY TO KISS 『大川彩菜生誕公演』
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「READY TO KISS 大川彩菜オフィシャルブログ「やなちゃんのぶろく」”より引用


本人念願の“1年ぶり”の生誕祭。

この日のさやなちゃんはまさしく無敵卍だった。
一曲目からグループの代名詞的存在になったムテキモードでフロアをぶち上げる。
名物でもあるBメロのオーイングサークルが僕は好きだ。
2番ではさやなちゃんパートにも関わらず、ほとんどのヲタクが意気揚々とステージに背を向けて手を振り下ろす様は賛否両論あるだろうけど(本人は公認)、レディキスのライブには欠かせないワンシーンだ。熱気の中、お台場の空の下以来の夏を感じる事が出来た。

本編で見逃せない選曲は『告白』
旧体制から隠れた人気曲で、アレンジの都合やメンバー加入で半ば封印状態だったから
このタイミングで解禁して運営にメッセージを送ったのもステージで語る彼女らしいやり方だなと思った。

ENのソロは何と『ドラえもん
童心を忘れないさやなちゃんらしいといえばらしい
きっと彼女にとってアイドルでいることは何処にだっていけるし何だって出来る漫画の世界にいるような心地なのかなと思う。
ヲタクはいつも傍であれやこれや出してるドラえもん的な感じで。

EN2回目のムテキモードで終わ…らず、アウトロから『My way』のイントロが響く。
www.youtube.com
やはり僕にとっての“レディキス”は『ムテキ』でも『Chu Chu』でもなくこの曲。
まだライブ終わらないんだ!という喜びと同時に一番好きな曲のイントロが流れた時の気持ちは、、、さすがにヲタク心をわかってるな…という演出だった。


涙涙の昨年の生誕祭と違い今年は笑顔のまま終わった。
泣かせようとする演出は無かったけれど、平日にも関わらず満員のオーディエンスから
口々に「これぞレディキスのライブ!」という声が聞こえたのは彼女の狙い通りだったようだ。

「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。」(ヘルマン・ヘッセ)

TwinBoxは壊れなかった。
きっと彼女が繰り返していた“破壊”や“命日”という表現は、レディキスが生まれ変わる為、新たなるステージへ向かう為の彼女なりの惜別の言葉だったのだと思う。ちょっぴりおバカだから本当に壊そうとしてた可能性も否定は出来ないが…w
今にも溢れんばかりのエネルギーを放つ READY TO KISSにTwinBoxはもう狭すぎる。
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今年も夏が終わる。
海にもプールにも行ってないしスイカ割りも花火もしていない。
正直言うとヲタ活だって満足に出来てないのは歯がゆい。
でも、夏の終わりの今、思うことがある。
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来年の夏はもっとたくさんの太陽が見たい、と。