Critical Path

限界工程

Every little thing,Every precious thing

「人生を変える出会い」
まるで映画のような大袈裟なフレーズだけど、
人は一生のうちに何度こんな体験ができるだろう。
もちろんそれは直接的に交わったわけではないし、
極めて間接的な一因にすぎないかもしれない。



それでも・・・2015年10月11日は、僕にとって人生を変える出会いの日になった。



初めて、君としゃべった。



この3年間を振り返ると、夢というにはとても大それた日常の延長があった。
「推しが武道館いってくれたら死ぬ」なんて言いながらも、僕たちの物語の大部分は渋谷や秋葉原のライブハウス、ビルの片隅のカフェで続いていた。日々の中で、彼女が紡ぐ言葉は魔法のようでもあり、取扱説明書のようでもあり、時に激しく、時に切なく僕を揺さぶっては駆り立てた。彼女と公約するたびに、物語は急展開を迎えていった。
住む場所も変わった。仕事も変わった。石油王には・・・これからなる予定。
口だけで何も行動に移せていなかった僕の人生が動き出した。

出会った頃の彼女を今と比べると、だいぶ影があった。
表情は笑っているけど、目の奥には悲しさが垣間見えて、とても気になった。
個人活動が長かった過去もあり、グループに馴染めるのか…完全に余計なお世話だけど、そんなことも気になった。今と比べると全く頼もしさが無かった彼女を見て何となく守らなくちゃと思った。これからは彼女の孤独を拭うため、不安を終わらせるにやっていこう。ヲタク特有の勘違い。

始めは肩書きも見習いで、衣装も得られない、ステージにも満足に立たせてもらえない境遇だったけれど、一話一話ストーリーを紡いでいくように毎週末少しずつ彼女と歩んでいく日々は、全てが楽しくて、眩しくて、いつからかすっかり生きがいのようになっていた。

プリンセスになる過程で彼女自身も大人に変わっていった。
赤茶色に染まった髪も、耳元に光る宝飾も、色鮮やかな爪先も、仄かな薔薇の香りも決して目立つ方では無かった彼女なりに試行錯誤して作りあげていったものだと思うと一層愛しさが募る。

ポジションはいつも端っこだった。それは彼女のせいではないのに。
つい余計なことを言っては怒らせてしまうことも何度もあった。
それでも今思う。僕が好きだったのは、たとえステージのセンターでなくても
歌うパートがなくても自分の与えられたポジションでずっと懸命に自分を表現しようとし続けてきた姿を見てきたから。彼女が立っているその場所こそが僕の好きな場所だった。

いつだって彼女の存在が僕の“答え”であり続けた。

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真夏のお台場、最後の瞬間はそこに迫っていた。
灼熱の日差しも前後の身体のぶつかり合いも気にならなかった。
僕には彼女しか見えていなかった。

ただ、泣いていた。涙腺に届く前に心が先に泣き始めていた。
おかしいな?いつも口論したり真剣な話になったら向こうが先に泣いてたのにな。
強い子だな。僕の気づかないくらい強い“アイドル”になっていたんだな…。

胸の鼓動とシンクロするように“あの音”が響き渡る。
いつだって望んでいた。彼女のいつかの時は絶対にこの曲で終わってほしい。
喧嘩して仲直りした冬の日も思い通りに行かず涙した春の日も
声が枯れるまで叫び続けた夏の日も指先で愛を確かめ合った秋の日も
この曲はいつもそばにあった。最高のフィナーレ。


アイドルとして彼女が最後に歌ったフレーズは
「君はそう、僕のジュリエット。」



ずっと、大好きだった。
泣き虫で、腹黒で、子供っぽくて、不器用で、すぐ拗ねて、頑固で、ストイックで、負けず嫌いで、努力家で、古風で、ため息が出るほど可愛くて、言葉のセンスが良くて、ちょっぴり自信が無くて、いつも自分より周りに優しくしすぎてて、歌声は意外と低くて、ステージの上で大げさに目を見開いて、どんなときも必ず僕を見つけてくれて・・・。
好きな理由なんていくつに増えたかなんて数えられそうにもない。



ロミオとジュリエット』の物語はおしえてくれる。
お互いが死ぬことではじめて報われる愛もあることを。



小島まゆみは出会った日から最後の瞬間まで、ずっと僕のIdol-ジュリエット-だった。
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甘く儚い恋の物語は終わった。
いつだって会いに行こうと思えば待っていてくれて「おそーい!」なんて頬を膨らませていた“やっと見つけたお姫様”は“もう二度と会えないあなた”になってしまった。

喉が傷だらけになるまで叫び続けた。
歩けなくなるまで跳び続けた。
その瞬間瞬間に感情の全てを注ぎ続けた。
永遠に終わらない魔法にかかったかのように。

目に見えないものの方が美しいことが時にはある。
むしろ人生において美しいものは大抵目には見えないものだと今ならわかる。
永遠も魔法も本当は無い。だからこそ、人はまた前に進んでいかなきゃいけない。前に進んでいくことができる。


楽しい日があるから明日がある。
楽しかった日々があるからこれからがある。
強くならなきゃ。自分の道は自分自身で選んで気高く生きていくよ。
全部、君が教えてくれたから。

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小島まゆみさん。あなたは僕の青春そのものでした。
生きている限り、この物語をずっと忘れることはないでしょう。


本当にさようなら。たくさんの夢と感情を与えてくれてありがとう。

あの暑い夏をまた思い出して 輝く太陽思い切り浴びて

2年前から変わったこと。

2つ歳をとったこと。
日本地図の逆方向から関ヶ原に向かうようになったこと。
推しが所属するグループが変わったこと。
推しが卒業を発表したこと。


変わらないこと。


僕がまだ小島まゆみを好きでいつづけていること。



武士道とは死ぬことと見つけたり
生きて帰ったら誰に推し変しようかなんて考えながら合戦に向かう武士はいなかっただろう。いや、そうであってくれ。
このライブは唯一無二のライブである。いつだって考えていたことを歴史上の先人達の思いに重ねながら旅に出る。
卒業が発表されてから一ヶ月。きっとこれが自分にとっても最後の遠征になるんだろうなぁ。という実感があった。
「卒業旅行みたいなもんですから。今回はアイドルはおまけです。」なんて言いながら当たり前の毎日を過ごす中で、内心は気負いすぎているくらいだったし、何よりも楽しみで楽しみで仕方なかった。

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2年ぶりの出演となった放課後プリンセス。1日目、昼は豊臣(サブ)ステージ。
アツはナツい!→ライチレッドの運命→Smile×3→FORZA! OLE!
全体的に赤みが強いセトリで、メンバーが良くいう“激熱セトリ”というやつなんだろう。ただ『Smile×3~笑顔ずっと咲いたままで~』は素晴らしかった。いい曲は色褪せないという真理。少し早めに上がった昼間の花火の先には今日も笑顔が咲いていた。ずっとそう在り続けていたように。

夜は徳川(メイン)ステージ。
ジュリエット→青春マーメイド→古事記しか!
順番は違うけれど、あの時と全く同じ3曲。それでも、僕にとっては意味合いは全く違った。強く思い続けて変えてこれたのも、あの日着れなかった衣装を勝ち取って、ステージに立つ彼女が目の前にいたから。
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2日目。心地よい疲労感と日に焼けた肌が懐かしい。
最後も徳川(メイン)ステージ。
秘密のティアラとジェラート古事記しか!→制服シンデレラ
意識が朦朧とする中での『ティアジェラ』はまるで白昼夢のようで「もう二度と会えないあなたと…」なんてフレーズが余計に沁みた。
『制服シンデレラ』正直言って特別に好きな曲ではない。今までほとんど言及した記憶も無い。それでも晴れてプリンセスになった“証明書”のようなこの曲とともに彼女とまた関ヶ原に戻って来られて本当に良かった。


平成最後の大合戦も終わり、物語は遂にフィナーレへ。
儚いからこそ美しいと歌い続けたその時は確実に近づいている。
彼女にとっても僕にとっても。
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しみったれた文章になってしまったけど関ヶ原めっちゃくちゃ楽しかったです!ありがとう!!

魔法が解けたウサギはいつもの小屋で眠るの

7月

レディキス新体制始動の月。
gyaoon.hateblo.jp転職活動の日程により、TIFと並んで楽しみにしている夏のビッグイベント「関ヶ原アイドルウォーズ」を断腸の思いで欠場する。
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↑リリイベ終盤に復帰してこんなこと言ってるヲタクどう思います?僕は最低だと思う。

gyaoon.hateblo.jp永遠に続く楽しさの完成形に見えていたSAY-LAに早くも変化が。
そんな時間がいつまでも続かないのは人生もアイドルも同じ…。

8月

イエス・キリストが何故復活したのかは誰にもわからないけど、僕が放プリに戻ってきたのは8月のお台場の全ステージでジュリエットが鳴り響いたから。本当に不死鳥のようにエネルギーを与えてくれる曲。僕がアイドルヲタクをしている理由はジュリエットを歌って踊っている小島まゆみを見る為だということを思い出させてくれた。
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gyaoon.hateblo.jp結果的には現場と距離を置いてしまったけれど、レディキスのライブは本当にいつも楽しくて、飛び方を忘れていた僕にそれを思い出させてくれたさやなちゃんには返しても返しきれない恩がある。都合の言いことばかりで申し訳なさはあるけど、これからも大切に通っていきたい。

9月

この度、株式会社I-Getに期限付き移籍していましたGya0S選手が株式会社CuteBlackに復帰することが決定しましたので、お知らせします。

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生誕を皮切りにハイペースで続くリリイベ、相変わらず思ったことはすぐ言う面倒くさいヲタクだけど、ここしか帰る場所が無いことがわかった今、やることは一つだった。

10月

ひとまず転職に成功する。
約束を果たしコンカフェのヲタクに戻る。
リミッターが解除されたようにヲタクとして復調し始める。
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木月生誕も最高のライブだったし、今年のハロウィンも楽しかった。
小島さんと一緒だから。
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11月

gyaoon.hateblo.jpレディキス赤坂BLITZワンマン。アイドルというジャンルに関しては今年最高のライブだった。本当にこの人達はド派手な事やデカいステージが良く似合う。

放プリはリリイベがマンネリ化してきて我慢の時期だった。それでもコンカフェで色々思いを伝えられたり、ずっと一人で通ってきた過去のリリイベと違い少しずつ感想を共有できる人達が増えて、精神的にはだいぶ楽になり感謝。
www.instagram.com現場数的には復帰していたけど、まだ自分の中では「ただいま」できている感覚は無かった。昔みたいに本当の意味でライブを楽しめていなかったから・・・。

12月

師走。街中がイルミネーションに包まれる中、リリイベも佳境に突入する。
もう本当に悲鳴をあげたくなるような日も連番者をなだめる日もあったのだけど、終わってみれば全てあの最高のクリスマスの布石だったのかなと思う。
gyaoon.hateblo.jp誰だって好き好んでライブの不満を言ってるわけじゃないし、楽しさを基準にして現場を選ぶ考え方も尊重できるけど、僕は清濁も併せ呑むつもりでこれからも放プリを一番に考えていきたいと思う。アイドルの小島まゆみが好きでヲタクを続けてきて、ここが彼女が今輝いている場所だから。



毎年恒例でアイドルのことしか書かなかったけど、今年は千葉に戻ってきてフクアリにジェフ戦を見に行くようになって、時間的な余裕も出来てパンクロックのライブにも行けるようになって、こっちの水が自分には合うと改めて思えた1年だった。
もうすぐ年齢的にも節目を迎えて、直視する事を避けてきたクソみたいな現実と向き合う時間が増えてくる。

一日おきに「早くこんなこと辞めたい」と思う自分と「いつまでもこんな夢みたいな時間が終わらないで欲しい」と思う自分が切り替わる。
もう何年もそんなジレンマの中に生きているのだけれど、歳を重ねるごとにそのペースは更に早くなっていって。
それでも僕はまだアイドルが好きだし、何よりも自然に楽しめている時間だから。
夢や希望が少ない時代だからこそ、毎日こんな白昼夢に生き続けられるアイドルヲタクはちょっとだけ幸せなんじゃないかなと思う。


今は、まだもう少しこの魔法の中にいたい。


ミサイルが落ちるかできちゃった婚でもしない限り2018年もヲタク頑張ります!

もうなんにも失いたくはないけれど なにができるかな

メメント・モリ」という言葉をご存知だろうか。
ラテン語で「死を忘れるな」という意味のこの言葉。
死を忘れないことが今を生きるということ。一回一回の"Live"の中に生き続けること。そんなことを思いながらもう何年もヲタクを続けてきた。

2017年もまた多くの夢が潰えた。
僕を“現場”に駆り立てたスフィアは活動休止し、前島亜美はアイドルを辞め、Cheeky paradeも大きく形を変えた。Tokyo Cheer② Partyも解散した。

放課後プリンセスは今日も歌う。
「制服シンデレラ いつかは死んでしまう だから12時の鐘が鳴り終わるまで…」と。

繰り返す諸行無常の中で今日も何処かで終わりを告げる鐘が鳴る。
夢幻泡影の世の中でそれでも今日も僕らは刹那に夢を見出そうとする。

当たり前のように毎日が過ぎていく。当たり前のように週に何度も同じようなイベントが行われる。
楽しんでいても、何もしなくても、いつかは必ず終わりが訪れる。大事なのは“今”何をしなきゃいけないかってこと。

1月

雪の降りしきる福井の地で一つの決断をした。
gyaoon.hateblo.jpどんなとげとげな道もこれから乗り越えていかなきゃならない。

2月

やっと2017年初の放プリ。毎度のことながら会えない間にこじらせる。
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↑数か月後、この発言が盛大なフラグになるとは・・・。

3月

ついに5年間に及んだ社畜生活にピリオドを打った月。
残務整理や引っ越し準備でヲタクしてる場合じゃなかったんだけど、
ベビキスお披露目だったり、最後のサテライトプラスだったり、結局ヲタクしてた模様。

www.instagram.comあれから1年・・・これから毎年この日になると思い出すんだろうな。

4月

満を持して、関東に戻ってきた。(無職生活スタート)

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順調に現場に戻っていく中で、些細なきっかけから突然イップスに陥ったかのように本現場が楽しめなくなる。
ライブを見続けるのが辛い気持ちになって、悩めば悩んでいくほど、時折通っていたI-Getのシンプルでわかりやすくパッションに溢れたライブが体に馴染んでくる。
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5月

この度、株式会社Cute Blackに所属しておりましたGya0S選手が、 期限付き移籍で株式会社I-Getに加入することが決定しましたので、お知らせします。 なお、移籍期間は無期限となります。

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今思えば笑い話だけど、突然金髪にしたのは何もかも嫌になった(ななにゃーん)から。現実生活に対するモヤモヤ、ヲタ活でのあれこれを一度リセットしたいと思ったから。
何かを得ることはいつだって何かを失うこと。
誰かが笑えば、その裏で誰かが泣いているのも必然。
それでも、ただ一度彼女と道を違えてしまったクアトロの夜のことを思い出すと今でも胸が痛くなるし、重い十字架を背負って出戻ることになるのはまた先の話…。

心機一転の言葉通り、実生活もヲタクもひとまず軌道修正に成功する。
(ヲタク辞める絶好のチャンスだったのにね)
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6月

すっかりI-Getのヲタクになっていた。
旧知の同世代ヲタクもSAY-LAを通じて一堂に会し、オールスターの様相になってきた。
全く意味のわからないタイミングでひーわたん(樋渡結依)にハマり、迷走を極める。

傷口に塩を塗り込むようにデュアリーナのリリイベが行われる中で
レディキスとSAY-LAのTIF出場が決まる。

↑思い返せば2017年アイドルに言われて一番嬉しかったかもしれない。本当に感謝しかない。



推しに会うため(転職の為)に東京(千葉)に戻ってきたのに
速攻で現場が嫌になって行かなくなって、転職生活の展望も曖昧なまま
気づけばあっという間に上半期が終わった。
それなりに楽しく過ごしていたけど、心のどこかに大きな空白を残したまま
季節は日照りの少ない夏へと向かおうとしていた。

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[つづく・・・]

~100 reasons to love you~

「地下アイドル」の定義は何なのだろう?

文字通り地下でライブしているアイドルという意味でいえば、秋葉原のイベントスペースで初めて見た彼女達は紛れもなく「地下アイドル」だったし、場所は地下のライブハウスでも、Zepp divercityで最高のライブを見せてくれた一年前の彼女達は「ド地上」だった気もする。今メインのイベント会場はビルの8階だけど、やっていることは所謂「地下アイドル」のそれで…。

ただ、僕にとってそんな定義や意味はどうでも良くなっていることはとっくの前から気づいていた。僕がずっと望んでいたのは大好きなアイドルグループに心から楽しいライブをしてほしい…それだけだった。

寝ても覚めても、楽しんだり、悲しんだり、時には怒ったり…(怒るな)。
一喜一憂しながら、僕を強くも弱くもしてくれて、初めは暇つぶしだったけど、いつしか僕にとって欠かせない存在になっていた、放課後プリンセス

2017年12月24日。渋谷WWW。
1年間待ち望んだ世界一の、宇宙一の、最高の…放プリのクリスマスライブがそこにはあった。
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セットリスト(Twitterより拝借)
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アンセムの『ジュリエット~君を好きな100の理由~』で幕開け。
本当に最高。この曲が流れている時の恍惚感は天国そのもの。
何処にいても小島まゆみを見つけることが出来る曲。
僕の出棺時にはこの曲を流してください。

ジャスミン
儚くても幻でも彼女を一番に照らしてくれる曲。
気づいていた。リリイベシーズンが終わればまたこの曲が日の目を浴びる機会が減ってしまうことも。彼女がクリスマスイブにこのステージのセンターに立てているのもアイドルの神様からのプレゼントなのかなと思えたり。悔いを残さないようにコールにも力が入った。

『Smile×3』
\一番イイキョク!!/ 出だしで思わず叫んでしまったけれど、異論は無いと思う。
『ジュリエット』に優るとも劣らない最高に笑顔にしてくれるmasterpiece.
いつかは終わることを歌うからこの瞬間が一層輝くのか、ライブで聞くと何倍もドーパミンが分泌される気がする。この日ベストだった。

『秘密のティアラとジェラート
この曲を大切に思うのは、今でもあのZeppの光景が瞼に焼きついて離れないから。
今回のリリイベツアーの中でも重要な曲面で必ず披露され、思い出を彩り更新してくれた。今の放プリが持っている最大の宝でもあり、きっとこれからも忘れられない一日を紡いでいくには欠かせない曲。

『宇宙一のクリスマス』
思い返せば初めて放プリの現場に行って、メンバーの名前も曲も全然知らなかったあの日もこの曲が流れていた。
幾つもの出会いがあって、別れもあって、音楽性も変わり…それでもまた4年後のこの日この場所で聞いているのも何か運命的なものを感じずにはいられなかった。あの頃と変わらず「放プリっていいな」と思える自分でライブを終えられて良かった。



Party is over.
やっぱりライブが楽しいことが一番シンプルで良い。色んな意見があるけれど、僕は好きなアイドルにこそ楽しいライブ、好きだと思えるようなライブをしていてほしい。現実はなかなか甘くなくて、いつも最高のライブってわけじゃないから、求めすぎてしまう事もあるけれど、その為に理想を下げて妥協するヲタ活はもう出来ないなと思ってる。一度逃げ出しかけて、恥も外聞も無く戻ってきたからこそ改めてそう思う。今回のリリイベラストスパートからこの日までの放プリはまさしく僕が好きな放プリだったし、来年もそんな姿が見れると信じて進んでいきたい。
f:id:Gyaoon:20171226200359j:plain↑最終回感半端ないけど来年も続きます!

恋の呪文 さあかけましょう

2017年、12月20日。
放課後プリンセスのNewシングル『アブラカタブLuv!』が世に放たれた。

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個人的に前作の“レンタル移籍期間”を含めて、実に『秘密のティアラとジェラート』以来、約1年ぶりとなった放課後プリンセスのリリースイベント現場復帰。(平日参加は青春マーメイドまで遡るのだが…)

人生に浮かぶ瀬があれば沈む瀬もあるように、アイドルのライブにも良い日もあれば悪い日もあるのが常だけれど、ここ最近のグループの指向するスタイルと自分の楽しみ方の価値観の乖離に悩みながら、やはり精神的には厳しい日々が続いていた。


それでも最後まで離れずにいられたのは、やはり“推し”の存在が大きかった。
c/w『ジャスミン-君の心が信じるままに-』
この2年間、小さな一歩を積み重ねてきた小島まゆみに遂に与えられた一曲。
ステージの端でバランサーに終始することが多い彼女がありのままに自分を表現できる5分と7秒。

心酔する石谷光さんの曲でセンターを務める彼女の姿は悲願が結実した瞬間だった。『ジュリエット』以外で本当の自分をぶつける事が出来る曲が出来たことはこの上ない喜びだった。
渋谷のライブハウスでもお台場の教会広場でも薄暗い秋葉原の劇場でもこの曲が流れた瞬間は心に光が差し込んできた。

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感動的なZepp Divercityワンマンから一年が過ぎ、リリースイベントが幕を開けたのはまだ9月のことだった。
そこから小島まゆみ生誕があって、木月沙織生誕があって、選挙があって、ハロウィンがあって、野球のシーズンが終わって、サッカーのシーズンも終わって…気づけば今年もあと少しで終わりというところまで来ていた。

2017年、やり残したことは何があるだろう。



そうだ、まだ「最高の放課後プリンセスのライブ」を見ていない。



12月24日、渋谷WWW.
1年の計はすぐそこまで来ている。

To be continued...

キミが想うようなゴールだったでしょ?

これはアイドルのライブに限ったことではないけれど、
何事も「楽しむ」ために大事なことは「自分が楽しもう」という気持ちを持って向き合えているかどうかだと思う。
文字にするとあまりにもシンプルで当たり前だけど、READY TO KISS は、大川彩菜は、僕にそれを思い出させてくれた。

2017年11月10日。READY TO KISS史上最大のワンマンライブ、マイナビBLITZ赤坂。
キスと爆音でBLITZが、世界が埋め尽くされた夜。
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ド派手な特効、四方八方に飛び交う色鮮やかなレーザービーム、そして、轟くSE。
会場の設備を存分に生かした演出はさながらREADY TO KISS JAPAN TOURの様相。
今にも「ライブハウス“マイナビBLITZ”へようこそ!」という声が聞こえて来そうだ。

さあ、ライブの時間。


この日限りの生バンドを引き連れて序盤から猛攻が仕掛けられる。
新生レディキスの象徴『READY TO KISS』、核弾頭の『トップシークレット』が続く。
『永遠に』の激情的なサウンドで早くも感極まっているメンバーの姿も見えた。

MCを挟んでからは所謂“裏曲”ゾーン。
ワンマンライブでしか聞けない曲の連続で一曲毎にどよめく客席。
王道アイドルポップチューン『告白』、最古曲の一つ『オリーブの風の吹く街』、ミディアムテンポが沁みる『名もなき花』、多幸感に満ちた『世界一のクリスマス』、最速ナンバー『見つめられない』、この夜にピッタリな『恋愛狂奏曲』、勝負するならこの日『My way』。

特に『名もなき花』。スピードや強度のイメージが目立つレディキス楽曲の中では異彩を放つメッセージソング。
僕は“古参”でも“おまいつ”でも無いけれど、短くても途切れ途切れでもこの日に至るまでのことを思い出して「出会えてよかった」というフレーズに情緒的になっていた。

READY TO KISSのライブは止まらない。
再びバンドメンバーが登場して本編を締めにかかる。
センチなSEから艶やかな『君恋』,THE "ANTHEM"『秒シミュレーション』、バンドサウンドに映えた『STARLIGHT』、レディキスの歴史そのもの『Chu Chu』。
4曲とも人気かつ定番曲だけど、特に『秒シミュレーション』からの『STARLIGHT』はこの日最高の流れだった。

清川麗奈はノエル・ギャラガーを越えた。独特のダンスや表現力がクローズアップされる彼女だけど、この日の『秒~』における伸びがあって透き通った落ちサビのヴォーカルは一世一代のそれだったと思う。
『STARLIGHT』レディキスらしい曲で、悪い時は\オイオイ/叫んでるだけの曲になってしまいがちだけど、バンドサウンドで取り戻した新鮮さ、星空のような煌びやかな照明との相乗効果で格別なものになった。気がついたら会場中を縦横無尽に走り回って\おまえがいちばん/していた。

アンコール後のことはあまり覚えていない。ライブを楽しむことに夢中になりすぎた。
世紀末に一世を風靡した芸能人が出てきて告知していたり、夢か現か曲中に衣装が変わった『エメラルドクリームソーダ』…。

ただ一つだけ、鮮明に思い出せる瞬間がある。
『ムテキモード』の2番Bメロ。全てが激しく弾け飛んだように周囲が一斉に広がって円を描いた時。
俺は、本当にレディキスのライブが大好きなんだと実感できた一瞬だった。


いいライブは往々にして、メンバーだけが盛り上げようと気負いすぎず、客席を上手く扇動出来ている。
この日はまさにそうで、一体感という言葉では有り余るくらい、ステージとフロアの熱量が交わっていた。
赤坂BLITZは、世界中の何処よりも揺れていた。


大川彩菜と話したことがある人はご存知だと思うが、彼女はとにかく早口でしゃべる。
始めは面食らうかもしれないけど、実は彼女は落ち着いて話すことが出来ないわけでもない。
それでも「どうしてそんなに急ぐの?」と以前に聞いたことがある。
「限られた時間の中で来てくれた人を少しでも多く楽しませたいから。」
なるほど。いかにも彼女らしいなと笑ってしまった。


「LIVE」は生きていることでもあって、当然ながらその日、その瞬間は二度と訪れることが無い。
生き馬の目を抜くようなアイドル時代では立ち止まる時間なんて無いのかもしれない。
レディキスと大川彩菜は、これからも彼女たちの合言葉の通り全力疾走していくだろう。
きっと、それが彼女達のプライドであり、彼女達のスタイルであり、彼女達のやり方だから。



READY TO KISSは今日もステージの上で語り続ける。
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