Critical Path

限界工程

キミが想うようなゴールだったでしょ?

これはアイドルのライブに限ったことではないけれど、
何事も「楽しむ」ために大事なことは「自分が楽しもう」という気持ちを持って向き合えているかどうかだと思う。
文字にするとあまりにもシンプルで当たり前だけど、READY TO KISS は、大川彩菜は、僕にそれを思い出させてくれた。

2017年11月10日。READY TO KISS史上最大のワンマンライブ、マイナビBLITZ赤坂。
キスと爆音でBLITZが、世界が埋め尽くされた夜。
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ド派手な特効、四方八方に飛び交う色鮮やかなレーザービーム、そして、轟くSE。
会場の設備を存分に生かした演出はさながらREADY TO KISS JAPAN TOURの様相。
今にも「ライブハウス“マイナビBLITZ”へようこそ!」という声が聞こえて来そうだ。

さあ、ライブの時間。


この日限りの生バンドを引き連れて序盤から猛攻が仕掛けられる。
新生レディキスの象徴『READY TO KISS』、核弾頭の『トップシークレット』が続く。
『永遠に』の激情的なサウンドで早くも感極まっているメンバーの姿も見えた。

MCを挟んでからは所謂“裏曲”ゾーン。
ワンマンライブでしか聞けない曲の連続で一曲毎にどよめく客席。
王道アイドルポップチューン『告白』、最古曲の一つ『オリーブの風の吹く街』、ミディアムテンポが沁みる『名もなき花』、多幸感に満ちた『世界一のクリスマス』、最速ナンバー『見つめられない』、この夜にピッタリな『恋愛狂奏曲』、勝負するならこの日『My way』。

特に『名もなき花』。スピードや強度のイメージが目立つレディキス楽曲の中では異彩を放つメッセージソング。
僕は“古参”でも“おまいつ”でも無いけれど、短くても途切れ途切れでもこの日に至るまでのことを思い出して「出会えてよかった」というフレーズに情緒的になっていた。

READY TO KISSのライブは止まらない。
再びバンドメンバーが登場して本編を締めにかかる。
センチなSEから艶やかな『君恋』,THE "ANTHEM"『秒シミュレーション』、バンドサウンドに映えた『STARLIGHT』、レディキスの歴史そのもの『Chu Chu』。
4曲とも人気かつ定番曲だけど、特に『秒シミュレーション』からの『STARLIGHT』はこの日最高の流れだった。

清川麗奈はノエル・ギャラガーを越えた。独特のダンスや表現力がクローズアップされる彼女だけど、この日の『秒~』における伸びがあって透き通った落ちサビのヴォーカルは一世一代のそれだったと思う。
『STARLIGHT』レディキスらしい曲で、悪い時は\オイオイ/叫んでるだけの曲になってしまいがちだけど、バンドサウンドで取り戻した新鮮さ、星空のような煌びやかな照明との相乗効果で格別なものになった。気がついたら会場中を縦横無尽に走り回って\おまえがいちばん/していた。

アンコール後のことはあまり覚えていない。ライブを楽しむことに夢中になりすぎた。
世紀末に一世を風靡した芸能人が出てきて告知していたり、夢か現か曲中に衣装が変わった『エメラルドクリームソーダ』…。

ただ一つだけ、鮮明に思い出せる瞬間がある。
『ムテキモード』の2番Bメロ。全てが激しく弾け飛んだように周囲が一斉に広がって円を描いた時。
俺は、本当にレディキスのライブが大好きなんだと実感できた一瞬だった。


いいライブは往々にして、メンバーだけが盛り上げようと気負いすぎず、客席を上手く扇動出来ている。
この日はまさにそうで、一体感という言葉では有り余るくらい、ステージとフロアの熱量が交わっていた。
赤坂BLITZは、世界中の何処よりも揺れていた。


大川彩菜と話したことがある人はご存知だと思うが、彼女はとにかく早口でしゃべる。
始めは面食らうかもしれないけど、実は彼女は落ち着いて話すことが出来ないわけでもない。
それでも「どうしてそんなに急ぐの?」と以前に聞いたことがある。
「限られた時間の中で来てくれた人を少しでも多く楽しませたいから。」
なるほど。いかにも彼女らしいなと笑ってしまった。


「LIVE」は生きていることでもあって、当然ながらその日、その瞬間は二度と訪れることが無い。
生き馬の目を抜くようなアイドル時代では立ち止まる時間なんて無いのかもしれない。
レディキスと大川彩菜は、これからも彼女たちの合言葉の通り全力疾走していくだろう。
きっと、それが彼女達のプライドであり、彼女達のスタイルであり、彼女達のやり方だから。



READY TO KISSは今日もステージの上で語り続ける。
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風がもう冷たいね 日差しが穏やかだね

日本中が政権選択選挙に揺れた激動の一ヶ月が終わった。
転職活動もひとまず落ち着き、ヲタ活も復調し始めた今日この頃。
やっと自分の第一党にも放課後プリンセスが戻ってきた。
「自分が楽しめる瞬間を楽しむ。」
変わらない大義を胸にまた困難を突破する日々が続いていく。

【10月のヲタ活】

10/1 長田大行進曲@神戸空港特設ステージ
10/6 放プリ リリイベ@ソフマップAKIBA
10/8 IDOL CONTENT EXPO@イオンモール幕張
10/9 ふわふわ リリイベ@ラクーア
10/9 放プリ リリイベ@ソフマップAKIBA
10/12 coconuts lounge
10/14 AKB48「#好きなんだ」大握手会@幕張メッセ
10/14 カバガ リリイベ@西武船橋
10/17 放プリ ワンマン 木月沙織生誕@キネマ倶楽部
10/20 スタパン ワンマンLIVE@新宿JAM
10/22 放プリ リリイベ@錦糸町タワレコ10/23 放プリ リリイベ@ソフマップAKIBA
10/26 放プリ・アイカレ@TSUTAYA池袋
10/26 coconuts lounge
10/28 放プリ@西武船橋

10/29 SAY-LA ワンマン@渋谷クアトロ
10/30 放プリ リリイベ@ソフマップAKIBA

パンクロック

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今月はアイドル以外のライブにも行けた。
長田大行進曲は特に思い出に残るフェスだった。
自分が中高生の頃、没頭したバンドがまだ現役でいてくれる嬉しさを実感できた。
感性が変わらないことは良くも悪くもあるけど、Stay young.
自分が体感的に求めているものを思い出させてくれるので月イチ程度では行きたい。

SAY-LA

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10月29日の新体制ワンマン。とにかく素晴らしかった。
こんなに手放しで楽しめるライブに巡り会えることは滅多に無い。
正直、4人体制になった時に失速するかなと思ってたけど、いい意味で裏切ってくれた。
今後はリリイベが始まるけれど、また楽しませてくれそうな期待を持てる良グループ。
余談だけど、もう一人の新メンバーは僕の起爆剤になりうる…かもしれない。

放課後プリンセス

久しぶりにいいペースで通ってると思ったけど、半分くらい。
相変わらず常軌を逸したペースで追加されていくリリイベ…これも受け入れるしかない。
新曲の評価は・・・。これから2ヶ月付き合っていかないといけないのであえて今は伏せる。

良かった点もある。
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キネマ倶楽部での木月生誕は凄くいいライブだった。
先月の小島生誕に続き、それなりの規模でワンマンライブが出来ればまだ楽しめる事がわかったのは収穫。

これからもツンデレでいくけん、よろしくな。

小島まゆみ

間接的ではあれど、自分の人生をも変えられてしまったという事実。

大嫌いだったハロウィンも少し好きになれた。

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彼女に対する自分の感情には際限が無い。それは喜びでもあり、怖さでもある。
僕をヲタクたらしめているのは、強烈な自負心だけ。
そんな根拠のない脆さに支えられた日々に対して訪れる“いつか”に自分は耐えられるのか。


霜月を迎え、一層の肌寒さを感じるのは落葉のように札を舞い散らせ薄くなっていく財布のせいだろうか。



晩秋の夕暮れは今年も僕の心をまどわせる。

君のこと知るたび「好き」の意味が変わってゆく

四季の中で秋が一番好きだ。
暑すぎず寒すぎず穏やかで過ごしやすく、金木犀の甘く優しい香りは郷愁的で、情感を揺さぶる。
いつだって僕の心を切なくも激しく揺さぶってくれる彼女が生まれた季節もまた秋だから。

2017/9/26 放課後プリンセス・小島まゆみ BIRTHDAY LIVE.
@SHIBUYA WWW

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開演前、平日にも関わらず3階席まで沢山の人が集まった会場を眺めてあることを思い出した。

―――あれは、一年半前。奇しくも場所はこの日と同じ。

伝説的な3.20のライブを終え、一早く放プリ候補生へと昇格した小島まゆみ。
しかし、その道は決して甘くなく、毎日のように続く対バンでバックダンサーをこなす日々…。現実は厳しく、日によっては個別物販の列に誰も来ない日もあったという。当時の僕はまだ福井から遠征民だったので、3月半ばまでの強行軍のツケを払って労働に忙殺されていた。

当日は、たまたま研修で東京に来てた日で、ちょうどWWWで行われる対バンでは休演の宮下のアンダーを小島が務めることになっていた。
ライブ後の物販列、やっぱり並んでる人は少なかった。同じ昇格組の関根や長澤と比べても…何だか悔しくてヤケになってループしたのを覚えてる。

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その時に僕が啖呵を切ったこと、自分でも覚えているような覚えていないような…とにかくインターネットに書くのも憚られるような小っ恥ずかしいものだったような気がしている。毎日のように似たような対バンを繰り返している彼女はもう覚えていないだろうし、約束も果たせていないけど、この日の会場を見ていると感慨深いものがあった。あの日、彼女が求めていた景色はきっとここにあると思えたから。


ライブ本編の構成はメジャー曲とインディーズ曲がほぼ同数。
心なしか後者の割合が多かったような気がするのは『放送部プリーズ』や『Smlie×3』への個人的な思い入れが強いからだろう。

普段は他のメンバーを輝かせることでより存在を放つ彼女だが、この日は文句なしの主役だった。『隣の席のプリンセス』や『Smile×3』での会場全体の大きなコールはきっと素晴らしい誕生日プレゼントになったはず。

そして、もう一つのプレゼントは Team Miracle 初のオリジナル曲。センター。

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日陰に咲き続けてきた彼女がやっと獲得した立ち位置。半ば諦めて「センターだけがアイドルじゃない」と自分に言い聞かせてきたけど、やっぱり嬉しかった。好きなアイドルの名前を叫ぶ為にヲタクをやっている僕にとっては。

本編ラストは『秘密のティアラとジェラート
1年前のZeppの興奮が蘇ってくる。もちろん彼女自身にとっても愛着が強い曲だと思うけれど、スクリーンにMVを流して今はもういない“相棒”をステージに立たせたり、この日を最後に離れるメンバーの舞台を用意したりするところが利他的な彼女らしく思えた。


アンコールでは会場全体を("゚д゚)ポカーンとさせる熊の着ぐるみで登場。
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奇抜な演出の理由は「子供の頃から夢だったから」何とも抜けた返答にやれやれ…と思いながらも、先行している生真面目なイメージと同じくらい子供っぽい一面がある彼女らしいなとほくそ笑んでしまった。

EN2.僕が世界で一番愛してやまない曲が流れる。
初めて出会ってからの今まで何回「好き」だと伝えてきただろう。
届いているようで永遠に届かないような純情で儚い「好き」な理由。

「もし僕がロミオになれたなら、君はそう僕のジュリエット。」
粋なことを言っているようで、ストーリー通りならば最後に二人とも死ぬ。悲劇的に。
だけど、どんなに望まない曲が流れても、納得のいかない脚本であっても、僕のジュリエットは簡単には死なせてくれない。
今日もまた悩んだまま踊り続ける。この恋に終わりが訪れるその日まで。



小島まゆみという存在は僕の中で一番で在り続ける。



22歳の誕生日おめでとう。最高のプリンセスへ。
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本日は快晴、大安吉日 勝負するならこの日でしょ

例年になく晴れ間が少ない夏が続く。
観測史上では、この半世紀で最小の日照時間だそうだ。
スッキリしない空を眺めていると、まるで自分の心の中のようで、このまま夏も終わりかな…なんてダウナーになる日々が続いていた。

2017年8月22日[先勝]
東京都心で21日間続いた降雨が止まった日。
この日、僕たちの、いや僕の太陽は紛れもなく大川彩菜だった。

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移り行く時の中で 変わらないモノがあるね(TIF2017まとめ)

セミはなぜ鳴くか知っていますか?

それは、メスに自分の居場所を知ってもらう為、求愛行動の為だそうです。

\お前が1番!/やガチ恋口上を叫んでるセミを想像したら笑ってしまうけれど、
短い生涯のある期間の中で、自分の存在と満たされない愛を叫び続けて死んでいく…
まるで僕たちアイドルヲタクと同じですね。


今年は例年以上に時代の変化を感じる事が多いTIFだった。
話題になった「2013年から抜けられない人たち」というフレーズは、すっかりおっさんになってしまった自分達の事を言われているようで耳が痛いけれど、積み重ねてきた歴史はアイドルだけじゃなくヲタクにもあって、何の価値も無いモノかもしれないそれが感じさせてくれる事もあった。

いつの日かTIFに行かなくなる日が来るのが怖い・・・と思い始めて数年、また懲りもせず年甲斐もなく夏のお台場のステージ間を息切らして走り続けている姿を見ると、残念ながらまだまだ加速は止まらないみたいだ・・・。

1日目

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エルフロートとレディキスで開幕。派手な展開してなくても地道にライブハウスで戦ってきた2組が大舞台に立っている姿を見て感慨深いものがあった。
ニコラバもTIFで見るとは思わなかったけど、メンバーのビジュアルはここでも際立ってたし、今後がますます楽しみになるようないいステージだった。
DOLL FACTORYの放プリ→アイカレの流れは今大会のハイライトと言っても良かった。ハコは何事も無いいつものライブハウスなんだけど、自分はこういうのが好きなんだなと再認識させてくれるきっかけになったし、残りの2日に向けて意味のあるものなった。
2度目のジュリエットで早々に喉を破壊して、おとなしく冷房の効いた場所でわーすたを見て初日を終える。

2日目

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朝から放プリ。3ステージ連続のジュリエットで今回のTIFは“何か”が違うと完全に気づき、最終日に向けて気持ちが入る。
何といっても2日目はSAY-LA。この日だけの出演だったけど、2ステージ共非常に満足できるものだった。
HOT STAGEで見た女子流とPASSPOも印象的なMCとクラシックなセトリでやっぱりTIFには欠かせないグループだと思った。

3日目

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快晴の空の下、ニジマスSMILE GARDEN。最終日スタートからいいものを見た。
レディキスSKY。開放的なライブが最高だった。レディキスはこうでなくちゃ。
モチベーションが高まりすぎてSKY STAGE入替待機列、炎天下の下で1時間以上慣れない事をして死にかけた。
SKY 放プリ。最後の曲はもちろん。こんな気持ちで放プリのライブを見たのはいつ以来だろう…この夏の全部を出し切るつもりで叫んでた。
心地よい余韻に浸りながらTeam8、スパガ、アイカレ…。いつまでも帰りたがらない駄々っ子のように気づけば最後の瞬間までステージから離れられなかった…。

ベストステージ

1.放課後プリンセス@DOLL FACTORY(1日目)
2.SAY-LA@DREAM STAGE(2日目)
3.放課後プリンセス@SKY STAGE(3日目)
4.READY TO KISS@SKY STAGE(3日目)
5.26時のマスカレイド@SMILE GARDEN(3日目)
[特別賞] SUPER☆GiRLS@HOT GARDEN(3日目)

『SUPER☆GiRLS(HOT STAGE・3日目)』
幸愛ちゃんという逸材を擁しながら、正直、今回も心に何も響かないステージの連続で、もう以前とは全然別のグループになってしまったな…と最終日まで失望していた。それでもこのラストステージで“スパガはまだ死んでない”というメッセージは伝わってきた。「MAX!乙女心」にはevergreenな輝きがあるし、キャッチーで頭空っぽでも楽しいスパガ。フェスのデカいステージの重みをわかっている構成で、最後まで“アイドル”をやり遂げた点が良かった。

『26時のマスカレイド(SMILE GARDEN・3日目)』
年々、新しい物事を取り入れるのがしんどくなってきてることは感性の衰えを感じさせて辛いんだけど、今回唯一と言ってもいい発見がニジマス
青空の下で聞くこの夏のキラーチューン「ハートサングラス」はこの上なく爽快だったし、個人的には最後の「心から」という曲が突き刺さって、スマイルガーデンの最後にこういったミディアムテンポの曲を持ってこれる辺りに純粋に楽曲層の厚さと今の勢いや自信のようなものを感じた。

READY TO KISS(SKY STAGE・3日目)』
アイドルシーンの表舞台から忘れられていた存在、レディキスが再メジャーデビューを引っさげてTIFに帰ってきた。制約が多いライブでは彼女達もヲタクの良さも生かしきれないかなという懸念があった中で、このSKY STAGEは良かった。ルールに縛られて楽しみたい事が出来ずに不完全燃焼なライブなんて言われるの自分は絶対に嫌だったから、最後にムテキモードで攻めていく姿勢はそうこなくっちゃ!って感じだったし、色々御愛嬌な事もあったけど。

『SAY-LA(DREAM STAGE・3日目)』
これだから俺はSAY-LAのライブが大好きなんだ。本当それしかない。
最後の『I LOVE YOU』の興奮はきっとこれからも忘れることが出来ないと思う。
ここ数ヶ月楽しんできたものが結実した瞬間は本当に感動的だったし、楽しさの絶頂だった。

放課後プリンセス(SKY STAGE・3日目)(DOLL FACTORY・1日目)』
何回、何百回、何千回聞いてもたまらない音がある。
DOLL FACTORYの1音目にそれが響いた時、思い出した。
www.youtube.com
この曲が今ではもう僕にとって彼女そのものになっていた事を。
大好きなアイドルが目の前に立って、指を差し合って「好き」を交換しあえる曲。
叫び続けて自分がどうなろうと構わないくらい喜怒哀楽の全てを全力でぶつけられる曲。
ずっとこういうライブを望んでいた。最高の舞台でこの曲を聞いて笑顔になれる事を。
変わっていくグループにおいて、過去の存在になってしまったのかと思っていたから、今回の全ステージ披露は本当に嬉しかった。




TIFが終わり、また次のTIFへのカウントダウンが始まる。
年中無休のセミは今日も何処かで鳴き続ける。


アイドルヲタクの夏はいつまでも終わらない。

感謝せずにいれない 果てないこの宇宙で 君と出会えたこと

アイドルヲタクは崇高で最高な趣味・・・
なんて思ったことはただの一度も無いのだけれど。

元来、肯定的な人間ではないうえに、歳を重ねる毎に、若いヲタクのムチャなノリに眉をひそめたり、おっさんが必死になってるのを見るといい歳して何やってんだ・・・なんて否定的に思うことが多くなっている自分がいる。

だけど、SAY-LAは違った。
彼女達のステージと現場はいつだってプリミティブで心地が良い。
先ほどの二分では明らかに後者に属し、現場のノリは古臭くて前時代的だけど、不思議とライブが終わって、嫌な気持ちになったことは一度も無い。
実直にステージをこなす彼女たちの存在感は、売上至上主義・接触偏重・ライブはおまけ…といった傾向の強いシーンの中で、異質と言ってもいい。
事実、僕は特定の推しがいないので、ほとんど特典会に行った事が無い。

それでも、また早く次のライブが見たいと思わせてくれるいわゆる“地下”においては本当に貴重なグループだ。
これは、同事務所のREADY TO KISSにも共通して言える事だが、派手な見た目と言動に反して、i-getのアイドル達のライブに対する真摯な姿勢と熱意は、ある種の職人のように感じられ、個人的に好感を抱いている。

いつかヲタクを辞める時(早くしたいのだが)はこんな現場を死に場所にしたいと思える。
SAY-LAはそんなグループだ。


7月30日、そのSAY-LAの創設メンバーである「りーり」こと白石りかの卒業公演が行われた。

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このブログで『I LOVE YOU』について触れた事が無いので触れておく。
他グループの曲を引き合いに出して恐縮なのだが、この曲は個人的にあの『ジュリエット-君を好きな100の理由-』に比肩するアイドル界の一大アンセムだと思っている。決してそれが全てではないけれど、僕が心の底からMIXを打てるアイドルソングがこの2曲だということも真理なのだと思う。作詞した白石りか自身がどちらも経ているという共通項も興味深い。

この曲の素晴らしさは、やはり現場において何倍も強く感じられる。
神々しさを感じさせる天から降り注ぐようなイントロ、“ダサい”コール(褒め言葉)、見ればカラダが踊りだしてしまう振り…3分58秒の最初から最後までSAY-LAの…いや、地下アイドルの全てが詰まっていると言っても過言ではないだろう。


『I LOVE YOU』を筆頭に突き刺さるような歌詞が多いグループにおいて、それをより強く印象づけてくれる存在。
遠くから見るだけになれてしまうのは絶対に嫌と歌ったのも彼女だが、一番聞きたくない言葉で話を終わらせるのもいつも りーり だった。

決して涙ばかりで終わるのではなく、心が揺さぶられる卒業公演と共に一つの時代が終わった。卒業の穴は大きいけれど、バトンを受け継いだ5人が軸になって、きっとまた新しいSAY-LAも素晴らしいものにしてくれる。
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最新のサウンドや奇抜なパフォーマンスは多分今後も無い。
行きつく先は武道館やドームじゃなくて、いつもの渋谷や秋葉原の雑多なライブハウスかもしれない。
それでもただ真っすぐにライブする姿に、きっと僕と同じように多くの人が希望や楽しさを見出すだろう。
早く次のライブでいつもの変なコールを心から叫んで清らかに正しく歌い踊るメンバーを見て最高の笑顔になれる時が待ち遠しい。



何だかアイドルヲタクも悪い事ばかりじゃないみたいだ。



いつでも心に輝きを持って自分の居場所を探しに行こう…ずっとそう歌い続けてくれていたのも りーり だった。

光輝くSAY-LAの新しい物語はこれから始まっていく。

また会えた感情抱き締め 心を放つ

仕事を辞めてから街中で周りを俯瞰すると改めて思うことがある。
自分ひとりがいなくなっても社会は何も変わらず、今日も回っている事。
明日突然死んでもきっと何事も無く進み続ける死後の世界を見ているような感覚。

当たり前だけど、ヲタクが1人いなくなってもこんな風にアイドル現場は何も変わらずに回り続けるだろう。

変わらないものなんて、無い。
変わっていくものを受け入れるか受け入れないか だと思う。

梅雨空の切れ間にそんなことばかり考えていた。

2017.06.28

アイドルを6年間やってきた私の今の夢は

『普通の女の子になりたい』でした。
私、レディキス卒業します。|READY TO KISS 野田仁美オフィシャルブログ「ひとみんぶろぐ」Powered by Ameba

夢…将来実現させたいと思っている事柄、現実からはなれた空想や楽しい考え。
夢を目指す過程で、現実がそれを上回り逆説的に現実が夢になってしまった彼女の失望はどれほどだったのだろう。
ひと月の間、悶々とそんなことを考えているうちに、野田仁美卒業の日はやってきた。

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ライブは現体制ラストであることを忘れさせるほど、いつも通りのレディキスだった。
必要以上に気負って空回りしているような感じも無く、程良い熱量でステージをこなしていた。野田仁美ヲタの気の入り方も凄まじくソロパート毎に雪崩のように前方に流れ込んでいく様は痛快だった。

順調に進み本編ラストの「名も無き花」千葉の涙声でようやく実感が湧いてきた。
そして、アンコール“さきひと”最後の「一期一友」
アウトロの追いかけっこでの本当に幸せな表情の2人が印象的だった。

終盤でのメンバーと野田仁美の人柄がよく表れた温和なコメントのやりとり。
盟友である千葉とのそれは格別で、きっと天国でもこの2人は同じグループでアイドルをするんだろうな…なんて考えてた。
卒業ムービーの余韻に浸る間も無く、次の展開が発表され、新メンバー3人とメジャーデビュー決定の文字がモニターに躍っていた。

充実のライブが終わり、一気に疲労感…と同時に漠然とした不安に襲われた。
5人のREADY TO KISSは本当にいいグループだった。
レディキスはここがピークだったんじゃないか。
これからどうなるんだろう?楽しんでいけるのか?

ステージ上では決して涙を見せなかったさやなちゃんの心中は一体…。

卒業、そして新体制へ

ameblo.jp

自分を含めおそらく多くのヲタが抱いていた疑念を爽快に吹き飛ばす会心のブログ。
賢しらな計算は無いであろう本当の本音を書くことでここまで人の心を惹きつける
彼女のカリスマ性にはただ驚嘆させられる。

強い決意に動かされ、新しい始まりへの想いは高まった。

2017.07.05

以前、レディキスについてこんな風に言ったことがある。

5人のレディキスの強みは圧倒的な個の力だった。破天荒ではあるが、サッカーで言うところの10番タイプのスター達が予定調和に囚われない即興で違いを作り出し熱狂を生み出す。
しかし、その個人能力に依存しすぎる故に各個人のコンディションの良し悪しが目に見えてライブの出来に直結する嫌いがあった。もっともこればかりは満足にレッスン等のバックアップも得られず、ひたすら対バンをこなすことでそのスキルを高めてきた背景もあると思うので彼女たちを責めることは出来ないが。


一転して、この日のライブ。積極的に新メンバーを活かすMC、煽りの分担。
メンバーからまた新しいものを作っていこうという姿勢が見えた。

新体制で改めて注目したい曲は「秒シミュレーション」
冒頭の野田パートを全員で継承した事。
清川麗奈の歌唱力の上達に伴い、一躍この曲が再評価、そして新たなアンセムとしての地位を確立しはじめていることも新時代の幕開けとして象徴的だ。

初披露されたメジャーデビュー曲も今までに無いポップさがあった。
レディキスといえばロックサウンドの印象が強いけれど、これもまた新鮮で悪くないと思えた。
表題にグループ名を持ってきて勝負を賭けていることを感じさせる。

新メンバーの3人。
旧体制のスタープレーヤー寄りの天羽希純、前グループからバイプレーヤーとして貢献が光っていた佐々木美帆、愛嬌のあるビジュアルとキャラクターで調和という言葉が良く似合う牧野広実。
野田仁美という巨星は去ってしまったけれど、新たな個性を持つメンバーの加入、大手レコード会社のバックアップによる体制の改善、グループとしての安定感は増していくだろうと楽観視することは難しくない。組織ガチガチになって、個人の良さを殺す結果だけは避けてほしいけど、彼女たちの強すぎる個性なら埋もれることもないだろう。

この日見せた未来型のREADY TO KISSは彼女たちが目指す「レディキス史上最高のレディキス」に向けて歩を進め始めたと確信に至らせるには充分だった。
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It advances to the shinning future you and my one step.
輝かしい未来へ前進し始めた彼女たち。
奇遇だが、READY TO KISSメンバーの半数は夏生まれだ。
この夏、どんな熱狂を僕たちに届けてくれるのだろうか。楽しみが尽きることは無い。



太陽にkissをする最高に熱い熱い夏はもうすぐだ。